Box Developerドキュメント

リモートBox MCPサーバー

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リモートBox MCPサーバー

リモートBox MCPサーバーは、AIエージェントがBoxなどのサードパーティ製アプリケーションに接続して操作するための標準的な方法で、プラットフォーム間でのコンテンツやAI機能へのシームレスなアクセスを可能にします。Box MCPサーバーは、主要なAIエージェントプラットフォーム (Copilot Studio、Claude Enterprise、Mistral Le Chatなど) が未加工のファイルコンテンツを公開することなく、BoxのデータやAIを活用したツールを安全に照会および利用できるようにする橋渡しの役割を果たします。OAuth承認により、ユーザーは、自身のBoxアカウントへの制限付きアクセスをAIエージェントに許可することができるため、このような外部のAI環境内で直接、インテリジェントなドキュメント処理、高度な検索、複数ファイルのAIクエリが可能になります。

あらかじめ定義されたBox MCPサーバーにアクセスして管理する

  1. Box管理コンソールのサイドバーにある [統合] をクリックします。
  2. [カテゴリ] フィルタを使用して [MCP] を選択するか、ウィンドウ上部にある検索フィールドであらかじめ定義されたBox MCPサーバーを検索します。
  3. 選択したMCPサーバーの横にある状態をクリックし、有効にする状態を選択します。

MCP

リストに記載されていないBox MCPサーバーを作成する

  1. Box管理コンソールのサイドバーにある [統合] をクリックします。
  2. ウィンドウ上部にある検索フィールドでBox MCP Serverを検索します。
  3. [Box MCP Server] アプリケーションにカーソルを合わせ、[構成] をクリックします。
  4. [追加の構成] セクションで [+ 統合資格情報を追加] をクリックします。
  5. 統合名を入力し、[保存] をクリックします。
  6. 新しく作成したエントリの詳細を展開します。
  7. 生成されたクライアントIDクライアントシークレットをコピーします。
  8. 外部MCPクライアントから提供されたリダイレクトURIを入力します。
  9. [アクセススコープ] で [コンテンツ操作] を有効にします。

クライアント側でBox MCPサーバーを追加する

Box MCPサーバーを追加するための正確な手順はAIプラットフォームによって異なる場合があります。クライアント側での設定手順については、お使いのプラットフォームのドキュメントを参照してください。参考までに、次のサンプルコードを確認してください。

AIエージェントプラットフォームからBoxに接続するには、以下の操作を行う必要があります。

  • エンドポイントURLを追加する: https://mcp.box.com
  • クライアントIDとクライアントシークレットを渡す。これらは、上記のBox MCPサーバーの構成時に管理コンソールの統合資格情報のセクションで生成されます。
  • MCP名を渡す: box-remote-mcp
  • authorization_tokenを指定する
response = await client.beta.messages.create(
    model="claude-3-opus-20240229",  # Or your preferred model
    max_tokens=4096,
    messages=conversation_history,
    mcp_servers=[
        {
            "type": "url",
            "url": "https://mcp.box.com",
            "name": "box-remote-mcp",
            "authorization_token": BEARER_TOKEN,
        }
    ],
    betas=["mcp-client-2025-04-04"]
)

Claude

ClaudeでリモートBox MCPサーバーの使用を開始するには、Claudeアプリの設定に移動し、[Connectors (コネクタ)] をクリックします。このビューで [Browse connectors (コネクタを参照)] をクリックして [Box] を選択し、ClaudeにBoxへのアクセスを許可します。

Box MCPをClaudeデスクトップアプリと関連付ける方法を紹介するデモ動画をご確認ください。

Copilot Studio

リモートBox MCPサーバーを追加するには、Copilot Studio側が提供する手順に従います。詳細な手順とガイダンスは、こちらのMicrosoftの公式ドキュメントで確認できます: Add an MCP Server in Copilot Studio

Azure API Center

Azure API CenterのEnterprise RegistryにリモートBox MCPサーバーを追加するには、Azureが提供する手順に従います。詳細な手順とガイダンスは、こちらのMicrosoftの公式ドキュメントで確認できます: Add an MCP Server in Azure API Center's Enterprise Registry

Amazon Quick Suite

Amazon Quick SuiteでリモートBox MCPサーバーを追加するには、以下の手順に従います。

  1. Amazon Quick Suiteコンソールで、[Integrations (統合)] を選択し、[Model Content Protocol] を選択して新しい統合を作成します。
  2. [Create integration (統合の作成)] ページで、名前と説明を入力します。
  3. MCPサーバーのエンドポイントをhttps://mcp.box.comに設定します。
  4. 自動公開を選択して、個人利用向けに統合をすぐに提供します。
  5. [Next (次へ)] をクリックし、認証方法を選択して、必要な構成を指定します。
  • OAuthの場合、Box MCPサーバーの構成時にBox開発者コンソールで作成したクライアント資格情報を使用します。
  • トークンURLを追加します: https://api.box.com/oauth2/token
  • 承認URLを追加します: https://account.box.com/api/oauth2/authorize
  • Amazon Quick SuiteのリダイレクトURIがBox Platformアプリの設定で許可リストに登録されていることを確認します。
  1. Boxへのアクセスを許可します。
  2. [Create and continue (作成して続行)] を選択し、統合を確認して、[Next (次へ)] を選択します。必要に応じて、統合を他のユーザーと共有します。

詳細については、Amazon Quick SuiteドキュメントのModel Context Protocol (MCP) integration (英語) を参照してください。

AnthropicのMessages API

リモートBox MCPサーバーをAnthropicのMessages APIと関連付けます。こちらのサンプルチャットボットプロジェクトを複製すると、すぐに作業を開始できます。これにより、Anthropicモデルとの会話が可能になり、BoxのリモートMCPサーバーが提供するツールにアクセスできます。

リモートBox MCPを利用しているReactベースのチャットボットのデモプロジェクトを紹介する動画をご覧ください。

Mistral AIのLe Chat

Mistral AIのLe Chatに対してBox MCPを有効にするには、コネクタのページにアクセスし、[Connect (接続)] をクリックして、Boxへのアクセスを許可します。または、チャットビューから直接、[Tools (ツール)] をクリックして [Box] を選択します。

MCP

MCPサーバーでのBox AIの機能の使用

サードパーティ製アプリケーションでBox AIを使用すると、Box MCPサーバー経由でアプリケーションにアクセスするため、最適なエクスペリエンスと質の高い結果を得ることができます。これにより、すべての機能、パフォーマンスの向上、シームレスなユーザーエクスペリエンスが実現します。

利用可能なツール

リモートBox MCPサーバーには、使用できるツールがいくつかあります。

ツール説明
who_am_i現在認証されているBoxユーザーの詳細な情報を返します。
get_file_contentBoxに保存されているファイルのコンテンツを返します。
search_folders_by_nameキーワードの照合を使用して、名前でBox内のフォルダを検索します。
list_folder_content_by_folder_idフォルダ内のファイル、フォルダ、ウェブリンクのリストを取得します。
search_files_keywordキーワードを使用してファイルを検索します。メタデータフィルタ、ファイル拡張子によるフィルタ処理、フィールドの選択がサポートされています。
search_files_metadataSQLに似たメタデータクエリを使用してファイルを検索します。パラメータを使用した複雑なフィルタ処理、フィールドの選択、フォルダの範囲指定がサポートされています。
ai_qa_single_fileBox AIを使用して単一のファイルに質問します。
ai_qa_multi_fileBox AIを使用して複数のファイルに質問します。
ai_qa_hubBox AIを使用してBox Hubに質問します。
ai_extract_freeformBox AIを使用して、ファイルから自由形式でメタデータを抽出します。あらかじめ定義されたテンプレート構造は必要ありません。
ai_extract_structuredBox AIを使用して、ファイルから、カスタムフィールドの定義または既存のメタデータテンプレートに基づいて構造化メタデータを抽出します。