バージョン管理のエラー
バージョン管理のエラー
Boxでは、特定のAPIエンドポイントに対してバージョン管理機能を提供しています。このバージョン管理システムにより、Boxがエンドポイントのバージョンを新しく導入した場合でも、既存のエンドポイントのバージョンに対してシームレスな機能が保証されます。
APIのバージョン管理により、Boxは、自社のプラットフォームを継続的に強化できると同時に、機能の更新や廃止のための信頼できる手段をサードパーティの開発者に提供することも できます。
APIの変更について常に最新情報を把握できるように、変更ログを注視し、開発者コンソールの [アプリ情報] セクションで最新のメールアドレスを指定しておいてください。
エラーの例
バージョン管理されているAPIコールの使用時に、バージョン管理に関連したエラーが発生する場合があります。このリファレンスでは、エラーが表示される最も一般的なケースを挙げ、そのようなエラーの例を示します。
正しくないbox-version
ヘッダーを使用した呼び出し
正しくないbox-version
ヘッダーを使用してAPIを呼び出すと、APIはHTTP error code 400 - Bad Request
エラーで応答し、レスポンスのメッセージ内にサポート対象のバージョンを示します。
レスポンスのmessage
フィールドには、以下のステータスメッセージのいずれかが含まれます。
詳細 | メッセージ |
---|---|
box-version 値が、サポートされていないAPIバージョンであるか、正しくない形式で送信されました。 | Invalid API version specified in 'box-version' header. |
バージョン管理されているエンドポイントのみが呼び出されたときに、リクエストヘッダーにbox-version ヘッダーが含まれていませんでした。 | Missing required box-version header. |
box-version が空です。 | Invalid (empty) API version specified in 'box-version' header. |
box-version に複数のバージョンが含まれていました。リクエストごとに指定できるバージョンの数は1つのみです。 | The 'box-version' header supports only one header value per request, do not use comas. |
サポートされていないAPIバージョンが既存のエンドポイントに使用されています。 | Unsupported API version specified in 'box-version' header. |
box-version
ヘッダーが正しくない場合のレスポンスの例:
{
"type": "error",
"status": 400,
"code": "invalid_api_version",
"help_url": "https://developer.box.com/reference/error-codes/invalid-api-version",
"message": "Invalid API version specified in 'box-version' header. Supported API versions: [2024.0].",
"request_id": "abcdef123456"
}
URLでの正しくないAPIバージョンの呼び出し
Boxのドキュメントでは、APIのURLが示されています。たとえば、署名リクエストのエンドポイントへのアクセスにはhttps://api.box.com/2.0/sign_requests/
を使用します。誤ってhttps://api.box.com/3.0/sign_requests/
のような正しくないバージョンを呼び出すと、レスポンスではHTTP error code 404 - Not Found
エラーが返されます。
非推奨のAPIの呼び出し
Boxで非推奨としてマークされたAPIバージョンを使用した場合、APIは通常どおり応答します。また、非推奨になった日付を示すDeprecation
ヘッダーが追加されます。次に例を示します。
Deprecation: date="Fri, 11 Nov 2026 23:59:59 GMT"
Box-API-Deprecated-Reason: https://developer.box.com/reference/deprecated
APIレスポンスを監視してDeprecation
ヘッダーが存在するかどうかを確認し、その結果に応じて新しいAPIバージョンへの移行を計画する必要があります。
存在しないバージョンの呼び出し
公式サポートが終了した古いAPIバージョン (2025.0
など) を使用しようとすると、レスポンスではHTTP error code 404 - Not Found
が返されます。詳細については、URLでの正しくないAPIバージョンの呼び出しを参照してください。