Box Developerドキュメント
 

    ユーザーのゾーンの更新

    ガイド CLI CLIサンプルスクリプト ユーザーのゾーンの更新

    ユーザーのゾーンの更新

    このスクリプトは、マルチゾーンのBoxテナント内の特定のデータ保管場所のゾーンにユーザーをプロビジョニングします。スクリプトによって以下の手順が実行されます。

    1. 管理者または共同管理者のログインメールアドレスを使用して、関連付けられた企業とその企業に割り当てられているゾーンポリシーを検索します。割り当てられているゾーンポリシーは、特に指定がない限り、すべてのユーザーが継承します。これは、デフォルトゾーンとも呼ばれることもあります。
    2. ユーザーのメールアドレスとゾーンマッピングが含まれる入力.csvファイルに基づいて、ゾーン割り当てを行います。

    通常、このスクリプトはユーザーのゾーンを初めてプロビジョニングするときに1回使用します。ただし、ゾーンの割り当てを更新するために、以降の実行でも使用できます。

    ゾーンの割り当てに管理コンソールを使用する場合は、こちらのガイドを参照してください。Box Zonesの詳細については、公式ウェブサイトを参照してください。

    前提条件

    Windows

    .NET Coreの最新バージョンのインストール

    macOSおよびLinux

    PowerShellをインストールします。pwshコマンドを実行して、インストール結果をテストします。

    pwsh
    
    

    どのディレクトリでこのコマンドを実行するかに応じて、出力が異なる場合があります。以下に例を示します。

    PowerShell 7.2.5
    Copyright (c) Microsoft Corporation.
    
    https://aka.ms/powershell
    Type 'help' to get help.
    
    PS /Users/user/repos/boxcli/examples>
    
    

    問題が発生する場合は、.NET CorePowerShellの両方をインストールしたかどうか確認してください。

    JWT認証を使用するアプリケーションの設定

    このスクリプトを使用するには、JWT認証を使用するBox CLIをインストールし、構成する必要があります。

    アプリを作成する際は、[構成] タブで以下の設定を構成します。

    • [アプリアクセスレベル] で [App + Enterprise Access] を選択します。
    • [アプリケーションスコープ] > [管理操作] の順に移動して、[Manage Enterprise Properties]、[Manage Users] を選択します。
    • [高度な機能] で [Generate user access tokens] を選択します。

    管理者設定の調整

    Boxの管理者または共同管理者にManage Users以上の権限があることを確認します。この設定を確認するには、以下の手順に従います。

    1. 管理コンソールの [ユーザーとグループ] セクションに移動します。
    2. 確認するユーザーアカウントをクリックします。
    3. [ユーザーアクセス権限を編集] セクションに移動して、ユーザーとグループに管理者権限を付与します。

    .csvファイルの準備

    .csvファイルには、EmailRegionというヘッダーを設定した2つの列が必要です。

    • Email列には、Boxユーザーのプライマリメールアドレスを含めます。
    • Region列には、スクリプトでユーザーを割り当てるゾーンのユーザーフレンドリ名 (ユーザーが理解しやすい名前) を含めます。この名前は、ゾーンの定義に使用するZonesTableというハッシュテーブルで指定します。キーはゾーンのユーザーフレンドリ名であり、対応する値はゾーンのグローバルIDです。
        $ZonesTable = @{
            US = "100001"             #US
            GermanyIreland = "100002" #Germany/Ireland with in region uploads/downloads/previews
            Australia = "100003"      #Australia
            Japan = "100004"          #Japan with in region uploads/downloads/previews
            Canada = "100005"         #Canada
            JapanSingapore = "100007" #Japan/Singapore with in region uploads/downloads/previews
            UKGermany = "100008"      #UK/Germany
            UK = "100009"             #UK with in region uploads/downloads/previews
            France = "100012"         #France
        }
    
    

    特定の企業で有効なゾーンに対応するIDを入手するには、Box Consultingまたはカスタマーサクセスマネージャまでお問い合わせください。

    このスクリプトには、以下のようなメールアドレスとゾーン名が含まれているサンプル入力.csvファイルが用意されています。

    EmailRegion
    betty@company.comUS
    roger@company.comFrance
    sally@company.comJapanSingapore

    スクリプトの構成

    この.csvファイルを指すようにUserZonesUpdatePathを設定します。

    $UserZonesUpdatePath = "./your_file_name.csv"
    
    

    adminEmailを、このスクリプトでゾーンの割り当てに使用するアカウントの管理者またはco-adminのログインメールアドレスに更新します。この値を指定しない場合、スクリプト実行時に指定するよう求められます。

    $adminEmail = "john@box.com"
    
    

    スクリプトの実行

    PowerShellコマンドを実行します。

    pwsh
    
    

    スクリプトを実行します。

    ./Mass_Update_User_Zones.ps1
    
    

    オプションのフラグ

    シミュレーションモードでスクリプトを実行するには、simulateブール値フラグを追加します。

    ./Mass_Update_User_Zones.ps1 -DryRun
    
    

    ログ

    ログは、メインフォルダ内のlogsフォルダに格納されます。以下のログファイルにアクセスできます。

    • Mass_Update_User_Zones_all.txt: すべてのログエントリが含まれています。
    • Mass_Update_User_Zones_errors.txt: エラーのみが含まれています。